明和電機のCI(コーポレート・アイデンティティ)はどのようにして生まれ、時代ごとに変化していったのか?この明和電機のデザインの根幹となる部分を、長年明和電機のグラフィックデザインを担当する中村至男さんと対談しました。
<本文 はじめに より>
2016年1月13日~2月16日、銀座のクリエイションギャ ラリーG 8にて、グラフィックデザイナーの中村至男さんのこれ まで制作してきた仕事を一同に展示した個展「中村至男展」が開 催されました。
中村さんは、僕と同じ年齢で、1993年の明和電機出発のとき から、明和電機のグラフィックまわりの仕事にたずさわり、明和 電機のCI(コーポレイト・アイデンティティ)に深く関わってき ました。2010年には、そうした中村さんの明和電機との仕事 をまとめた「明和電機の広告デザイン」が出版されました。個展 の会場一番奥の部屋には、中村さんの初期の仕事として、明和電 機の数々のグラフィック作品が壁一面に展示されていました。
今回のジャーナルは、中村さんと明和電機の1993年から現在 までの広告デザインを、5年間ごとのサイクルで振り返りつつ、 明和電機という会社の見え方、そしてその向こう側にある、芸術 と商業との関係などを考えてみようと思います。
明和電機代表取締役 土佐信道